導入(はじめに)
ロードバイク通勤シリーズ第3弾。今回は「ウェア・防寒編」をお届けします。
2025年8月の真夏から片道11kmの自転車通勤をスタートし、最初は服装選びも手探り状態でした。「お尻の激痛」や「更衣室での気まずい問題」、そして群馬の厳しい氷点下の冬をサバイバルするために、私が実際に失敗しながら辿り着いた「実用性×コスパ」を両立したリアルなレイヤリング(重ね着)と、季節ごとの出勤時間の裏技をご紹介します。
1. 【大誤算】「自分は汗をかかない体質」だと思っていませんか?
普段の生活では「自分はあまり汗をかかない体質だ」と思っている方でも、ロードバイクに乗るとその常識が覆るかもしれません。
私は趣味で本格的な登山を経験しているのですが、山を登る中で「自分はある一定の負荷(心拍数)を超えると、一気に滝のように汗をかく体質である」ということを自覚していました。
そんな中、2025年8月の真夏に自転車通勤をスタート。最初は有り合わせの普通のポロシャツにハーフパンツという服装で走り始めました。しかし、これらは吸汗速乾性が皆無だったため、職場に着く頃には服が汗でビショビショに。
この苦い失敗から、ウェアの重要性を痛感することになります。
そこで救世主となったのが、サイクルウェアブランドの「モーゼン(Morethan)」です。YouTuberのコスパチャンネルとコラボした「サイクルポロシャツ」とお尻の激痛の回避するために「ビブショーツ」を導入したことで、真夏の通勤の快適性は一気に向上しました。
2. ビブショーツの「ピチピチ問題」と、出勤時間をコントロールする裏技
サイクルウェアとして非常に優秀なビブショーツ(お尻にパッドが入ったツナギタイプのもの)ですが、一つ大きな問題がありました。
それは、「下着を穿かずに直に着用する(フルチンである)」ということです。
当然、職場に到着してから私服や作業着に着替えるわけですが、同僚と更衣室でかち合ってしまうと、あのピチピチした独特の姿を見せることになり、ちょっと気まずい空気が流れてしまいます。
そこで私は、季節や服装に応じて「出勤時間帯を意図的にコントロールする」という対策を取りました。
☀️ 夏場:超早朝(7時前)のスタート
真夏のハーフパンツや、たまに穿くビブショーツの着替えで同僚と会わないよう、あえて7時前という早い時間帯に職場へ滑り込むようにしました。
さらに夏場は、時間が少し遅くなるだけで気温が跳ね上がります。なるべく早い時間帯に走る方が、1日の中で少しでも気温が低く、快適に通勤できるというメリットもあり、この「超早朝出勤」がベストルートになりました。
❄️ 冬場:あえて遅め(7時30分以降)のスタート
逆に冬場は、夏と同じように早起きして走ると地獄を見ます。なぜなら、冬場は日の出直後の「6時台」が1日の中で最も最低気温のピーク(一番寒い時間帯)になるからです。
そのため、冬場はあえて出勤時間を少し遅らせ、7時30分以降に走るようにしています。太陽が少し昇り、寒さがわずかでも和らぐタイミングを狙うのが、過酷な冬の通勤を継続する知恵です。
ちなみに、初めてロードバイクに乗ったときは余りのお尻の痛さにほとんど漕ぐことができませんでしたが、ハーフパンツで我慢して乗り続けるうちに、3ヶ月もしたらお尻の筋肉が鍛えられ、全く気にならなくなりました。 片道11kmの通勤距離であれば、今ではパッドなしでも全く不要なレベルです(もちろん、ロングライドではパッド付きビブショーツが絶大な効果を発揮します)。
3. 私のウェア選びの哲学:「まずはエントリーモデルで評価する」
私のウェア選びのロジックは、「まずコスパの良いエントリーモデル(モーゼン等)を着用してみて、自分に何が不足しているかを評価。その不足分を補える高性能モデルを次に選定していく」というスタイルです。
この方針で揃えた、現在のリアルな季節別服装マップがこちらです。
📋 【季節別】私の自転車通勤レイヤリング表
| 季節 | トップス | ボトムス | 備考・ポイント |
| 夏 | 半袖サイクルポロシャツ | ハーフパンツ | 吸汗速乾性が絶対条件。7時前の早朝出勤。 |
| 秋 | 半袖サイクルポロシャツ | ハーフパンツ 〜 長ズボン | 長ズボンは薄手でタイトな汎用品を使用。 |
| 冬 | おたふく手袋 冬用インナー + モーゼン サイクルジャージ(裏起毛) | ROCKBROS サイクルパンツ(裏起毛) | 5度まで対応可能。 手袋は汎用の冬用。 |
| 厳冬期 | 上記 + モーゼン サイクルジャケット(ウインドブレーカー) | 同上 | マイナス5度の世界を耐え抜く最強装備。 |
4. 氷点下5度、時速25km/hの世界を耐え抜く「電熱グローブ」のリアル
気温が5度を下回り、さらに時速25km/h以上の風を全身に受ける厳冬期は、汎用品の冬用手袋では指先が完全に悴(かじか)んでしまい、ブレーキ操作が命取りになります。
そこで導入したのが、10000mAhの「電熱グローブ」です。これを使うことで、マイナス5度の冷気の中でも指先が少し悴む程度に抑えられ、比較的快適に走れるようになりました。
ただ、この種の商品はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングで全く同じ見た目のものが無数の店舗から販売されており、正直どこが良いのか判別がつきません。私はレビューを徹底的に読み込んで判断しました。
購入した店舗では、「商品レビューを書くと予備バッテリーをプレゼント」というキャンペーンをやっていたため、冬場の電池切れの不安が大きく減ったので非常におすすめです。
⚠️ リチウムバッテリーの保管に関する重要な注意点
電熱グローブに使われている中国製のリチウムバッテリーは、非常にパワフルですが衝撃を与えるのは厳禁です。万が一の発火リスクを想定し、普段の保管場所は「風通しが良く比較的涼しい場所」かつ「万が一発火しても火事(延焼)にならない場所」を徹底することをお勧めします。
5. まとめ:ウェア選びは「保温性」より「通気性」
先述の通り、私は「運動すると一気に汗をかきやすい体質」です。そのため、冬場であっても【保温性より通気性(汗抜けの良さ)】を最優先にしたウェア選びが正解になります。汗が服の中に残ると、その後「汗冷え」を起こして急激に体温を奪われてしまうからです。
逆に、寒がりの方の場合は防風や保温を徹底する方向になるため、ウェア選びは真逆になります。
自分の体質(汗のかき方や体感温度)と相談しながら、重ね着の組み合わせを最適化していく――。この楽しさとロジックは、まさに「登山の服装選び」と全く同じです。
ぜひ、ご自身の体質に合わせた快適なレイヤリングを見つけて、快適なロードバイク通勤を楽しんでみてください!