
自宅に車検切れの自動車はありますか?
一度車検が切れると復活させるのが面倒になってしまって、そのままになってしまうことが多いと思いますので、長期に車検が切れてしまった場合のお得な復活方法について紹介します。
自動車が車検切れになるとどうなるの?
自動車の車検(自動車検査証の有効期限)が切れた自動車で公道を運転すると、道交法(道路交通法)違反となってしまうので、公道での運転が不可能になります。
また、車検切れと同時に自賠責保険は勿論、任意保険も切れるので、この状態で自動車を公道で運転するということは無保険で自動車を運転するという非常にリスクの高い状態で、万一事故を起こしてしまった場合は取り返しのつかないことになる可能性が高いです。
特に人身事故を起こしてしまった場合は被害者に対しての賠償は自己負担になり、殆どの場合が賠償額が高額になることから支払いができない事態に陥ります。
車検費用は税金の割合が非常に多くて到底納得できないですが、車検がないと最低限の自賠責保険にも入れないので必ず車検を受けて、保険に入ってから運転することが必要です。
ただし、サーキットで走るなど、私有地で運転するのは道交法が適用されないので自由に運転できますが、現地までの移動は積載車に乗せるしかありません。(車検切れの自動車の牽引は道交法違反です)
費用面については、都道府県によって異なる場合があるようですが、車検切れの翌年度からは自動車税の納付書が来なくなります。
また、車検を受けていないことから次の車検は所有者の好きなタイミングで車検を取ることになるので、その間の車検費用は何年間空いても一切掛かりません。
車検切れ自動車の車検取得までの流れ
筆者はディーラーや整備工場を通さず、直接車検場で車検を受ける「ユーザー車検」で車検を取っているので、自分で各種申請をしなければなりませんが、ここではユーザー車検で受けている方は少数派なので、ディーラー等に任せてもお得なる方法を紹介します。
車検と自動車税の仕組み
車検切れの自動車の車検を取る方法を説明する前に、車検と自動車税の仕組みの概要を理解しておく必要があります。
【車検】
車検の周期はご存じの通り、普通車(軽自動車含む)であれば、新車時で3年、以降は2年毎に車検を受ける必要があります。
従って、車検が切れた状態の場合、車検費用(重量税、自賠責保険、任意保険)は一切掛かりません。
次の車検を取るタイミングは所有者が決めることになるので、何年後でも全く問題ありません。
【自動車税】
自動車税は上記の車検のような考え方が当てはまりません。
車検が切れた自動車を所有している場合は、その間はずっと自動車税が毎年掛かっていることになっています。
納付書が車検切れ2年目以降に送付されてこなくなるので、自動車税も免除になるかと思いがちですが、自動車税は車検を受けていない期間もきっちり掛かっています。
ただし、以前は車検切れの期間の自動車税を全額請求されていましたが、あるYouTuberさんが全国の自動車税事務所へ連絡して、車検切れの期間は全額自動車税を支払う必要があるのかを確認したところ、石川県以外は最大3年分の自動車税を支払えば良いとの回答でした。(石川県は再車検を取得した年のみの1年だけで良いという素晴らしい対応)
しかも、この3年は再車検した年の自動車税を含んでの3年なので、実質2年分の未払い分を支払えば良いことを身をもって体験しています。
一時抹消登録
車検切れの車を復活させるためには手間を掛けてまで費用を抑えたい、今付いているナンバーに思入れがないという方は、一時抹消登録を陸運局で行い、ナンバーを返却します。
車検のためにディーラー等に車検切れの車を自走して持って行く際に仮ナンバーを取得する手間もかかりますが、のちにこの手間を凌駕するほどのお得が待っています!
自動車税の納付
ディーラー等に車を持っていく前にあらかじめ自動車税を納付する必要があります。
納付先は陸運局か地域の県税事務所(行政県税事務所)で自動車税を支払います。(現金のみなので注意!)
この時、一時抹消登録している車であれば、なんと車検を取る年だけの自動車税となりますので、追加の2年分の自動車税の支払いは不要になります。(筆者は残念ながらナンバーに思い入れがあって継続車検で車検を受けましたので、きっちり3年分支払いました…)
仮ナンバー取得
車検切れの車を運転するためには仮ナンバー(臨時運行許可)を取得する必要がありますので、市役所(各支局)に申請することで当日取得することができます。
以下の書類等が必要になりますので必ず準備していきましょう。
(申請書は現地にありますので、現地で記載しても問題ありません)
- 臨時運行許可証交付申請書
- 自動車臨時運行許可申請書
- 運転免許証
- 自賠責保険
- 車検証
- 手数料750円
仮ナンバーの有効期限は土日を含めて最大5日間ですので、この間に車検や点検が終了するように計画的に取得するようにしましょう。
仮ナンバーの返却は有効期限が切れる日から1週間以内に返却すれば問題ありません。
ただし、返却できなかった場合の罰則は厳しいので返却期限は必ず守るようにしましょう。
車検
あとはディーラー等にお任せであれば安心ですので、車検を受けて晴れて行動を走れるようになります。
お疲れ様でした!
筆者は今回はユーザー車検ではなく、ディーラー等に依頼して車検を取ってもらいました。
ユーザー車検の準備を進めていたので残念ですが、諸事情でお願いすることになりましたので、次の車検切れの車復活させる際にはユーザー車検にチャレンジします!
まとめ
長期車検切れの車を復活させる際に費用を抑える方法としては、一時抹消登録を行うことで自動車税の支払いを3年→1年にすることができます。(恐らく自動車保険を支払う前に一時抹消登録してもOKかと思います)
ただし、一時抹消登録の際にナンバーを返却するので思入れのあるナンバーの場合は希望ナンバーにするなどの手間が掛かります。

この方法とユーザー車検の組み合わせで車検をとれば、かなりの費用を抑えられるのでチャレンジしてみる価値はあると思います



何か非合法みたいな感じだけど大丈夫かな…?



確かに一般的な方法ではないかもしれないけど、役所の方がこっそり教えてくれることもあるみたいだよ



ダメでも3年分支払う覚悟でいけば問題なさそうだね笑