
自動車のパンク修理について、先日修理した方法を紹介します!
最近、筆者や家族の自動車でパンクに遭いました。
最初に家族の自動車がパンクがした時は不運くらいにしか思いませんでした。
しかし、筆者の自動車もパンク(ビスが刺さっていました)に遭ったことから、イタズラの可能性もあるのでドライブレコーダーの記録を確認しましたが、特にイタズラの証拠は残っていませんでした。
ドライブレコーダーは駐車時の振動で記録できるタイプが付いているので何かしらの記録があればと思いましたが、仮にビスをねじ込むくらいなら反応しないかも知れないので真相は不明です。(証拠がないので走行中にビスが刺さったと思うようにしました)
仕方ないのでパンク修理をすることにしましたが、家族の自動車はメーカーに持ち込んだ時に修理不能と言われたためタイヤを処分しました。
(パンクしたタイヤがスタッドレスだったため、夏用タイヤに交換すれば当面の走行に支障がないのが不幸中の幸いでした)
筆者の自動車の状況はタイヤの接地面にビスが刺さっていることから修理可能と判断したので、今回の修理方法を紹介します。
結論(修理できたのか?)
今回のケースでは修理することができました!
まだ、修理後の走行が数十kmなので経過観察が必要ですが、修理後の空気漏れはありませんでした☆

パンク時のタイヤの状態
パンク時のタイヤの状態は見事にビスが刺さっています…
ただ、この時点では空気漏れはなく、ワンチャン、ビスが短くてタイヤを貫通していない可能性もあるので、この場合は修理不要となることから一縷の望みにかけていました。


今回は接地面にビスが刺さっているため修理可能でしたが、サイドウォール(側面)の傷によるパンクは修理不可能で、この場合はタイヤを交換するしかありません。
サイドウォールに空いた穴を修理することは非常に危険ですので絶対にしないようにしましょう。
修理方法検討
修理方法はいくつかありますが、筆者は一番安価でお手軽な方法で修理することにしました。
修理方法としては次の方法がありますので紹介します!
(修理工場やガソリンスタンド等による業者による修理は除外します)
パンク修理剤を充填
今時の自動車にはパンク修理剤(キット)が搭載されいることが殆どですので、特に外出先によるパンクなどの緊急時にはパンク修理剤が有効です。(オプションになっている車種があるかも知れませんので一度は確認してみてください)
ただし、恒久的な修理方法ではありませんので、修理工場やガソリンスタンドなどに行くための応急的な修理方法と考えてください。
応急タイヤに交換
一昔の自動車は殆ど応急タイヤがトランクフロアの下に収納されていて、パンク時に交換することですぐに復帰できる等のメリットがありました。
ただし、メーカーによって異なりますが、応急タイヤの走行可能距離は100km位が最大として考えた方が無難です。
この方法も応急的な修理方法ですが、外出先での最も時短な方法なので筆者は好きな方法です。
パンク修理キット
恒久的に修理する方法として、汎用品のパンク修理キットを使用して修理する方法があります。
パンク修理キットはホームセンターをはじめ、Amazonや楽天市場、Yahooショッピングなどで入手することができますが、筆者は過去に購入したエーモンのパンク修理キットを使用しました。
残念なのが、このキットが数年前に廃番になってしまったため、同じものを入手することができません。
このキットの親戚みたいなものが販売されていますが、同じ物は無くなっているので在庫を持っている方のみが同じ方法で修理することができます。
ただ、全く同じではありませんが、現在も同様の修理ができるので十分参考になるかと思っています。
という訳で、今回はパンク修理キットを使用した修理を紹介します。
修理方法
1.タイヤ取り外し
車体にタイヤが付いたままでも修理できる場合がありますが、タイヤを取り外した方が作業効率が良いです。

2.タイヤの空気を抜く
タイヤの空気が抜けきっていない場合は、安全のために空気を抜いて下さい。
空気を抜く方法はエアーバルブ(通称、虫)を抜く方法やエアーゲージ(圧力計が付いていてコンプレッサー
で空気を入れる工具)を使用する方法があります。
(マイナスドライバー等でエアーバルブを押す方法もあります…)
3.タイヤに刺さっているビスを抜き取る
空気が抜けたことを確認してから、今回は+ドライバーでビスを抜き取りました。
(空気が抜けていないとビスが飛んで怪我する可能性がありますので、必ず空気を全て抜いてください)
釘やビスにつかみ代があればプライヤーで掴んで引き抜いても良いです。
因みに今回は残念ながら、ビスがタイヤを貫通していて空気漏れしていたので修理が必要になりました。

4.パンク修理キットを使用してパンク穴を塞ぐ
パンク修理キットは沢山種類がありますが、筆者が使用したのは廃番のエーモンの修理キット。
刺さっていたビスの直径は3〜4mmだったので問題なく使用することができます。

パンク修理キットのラチェットツールにキリ棒を取り付け、キリ棒やツール先端にラバーセメントを
塗布してパンク穴に差し込み、根元までねじ込みます。

タイヤに根元までねじ込まれたツール先端を回してラチェットツールから分離させ、そのツール先端
の空洞にラバーセメントをたっぷり塗布したプラグを差し込み、取り外したラチェットツールに付い
ているキリ棒の代わりに押し棒を装着して、ラチェットツールをツール先端に装着することでプラグ
がタイヤに押し込まれるとプラグの返しがタイヤ内壁に引っ掛かってタイヤから抜けない設計になって
います。
この状態でラチェットツールを時計回りに素早く回しながら引き抜くとプラグが固定された状態で
残りますので、この状態で20〜30分くらい乾燥させます。(筆者は1時間くらい乾燥させました)

乾燥後、タイヤに空気を入れながら空気漏れがないことを確認します。
(音や水を掛けることで空気漏れを確認します:筆者は面倒なので音のみで判断しました)
空気漏れがないことを確認したら、飛び出ているプラグをカッターやニッパー等で切断して、
面一になるようにします。


5.タイヤを自動車に取り付けて空気漏れを確認
修理したタイヤを自動車に取り付けて、荷重をかけた状態で空気漏れがないことを確認します。
この時に空気漏れがなくても走行中に漏れることがありますので、暫くは経過観察しながら
空気圧を確認します。
まとめ
今回は修理しやすいパンクの状態だったので、手持ちの修理キットで修理することができました。
修理できるのはタイヤの接地面に穴が空いた場合のみで、サイドウォール(側面)に傷等でパンクしている場合は修理不可能ですのでタイヤを交換してください。
接地面のパンクは穴径や損傷状態によっては修理可能になりますので、修理可能なツールを使用しましょう。
修理する場合は以下の①〜⑤の判断や環境、スキルなどが必要になりますので慎重に検討してください。
でも、修理できると達成感や充実感、愛着が湧きますので是非チャレンジしてみて欲しいです。
費用に関しては、工具が揃っている場合は修理工場等で修理するよりも安価になりますが、ワンタイムで工具等を準備する場合は工数(作業時間)を含めて考えると修理に出した方が安価になると思います…。
①タイヤの状態を確認して修理可能か判断する
②修理方法を選択する(応急なのか恒久なのか)
③修理できる環境なのか、修理できるスキルがあるかを確認する
④安全に作業できる工具や保護具が整っているか確認する
⑤最悪タイヤが使用不能になることを覚悟して作業する

タイヤを外したことがある人自体が少なそうだからパンク修理なんてハードルが高そうだね…



確かにオススメしたけど、工具やエアーツールが揃っていないとチャレンジ出来ないし、タイヤを外せないとなると難しいですね…



最近の車はパンク修理剤が車載工具になっていて、そのキットの中にミニコンプレッサーがあるから出来なくはなさそうだね!



残念なことにパンク修理剤が車載になっている車種はジャッキがないのでタイヤを外すことができないですね…



そうなんだ…、今やパンク修理はある程度の装備を持った人しかできないんだね。修理できれば達成感や愛着は湧くこと間違いないけどね!



そうですね、整備スキルは上がるし、簡易的な工具があれば節約にも繋がりやすいですが、発生頻度が少ないために人によっては自分で修理することで損することもありますね…汗
ただ、私は趣味の一環なので損してでも修理します!