GRカローラってどんな車?
GRカローラはトヨタ自動車から販売されているカローラシリーズの中で走りに特化したモデルです。
パッケージングは1618ccターボエンジンで最大出力は304PS、最大トルクは40.8kgf-m、駆動方式は4WDであり、今回の進化型からGRヤリスと同様に新開発8速ATのGR-DATを選択することができます。
外観はパッと見で標準のカローラとは異なり、カスタムカーのような前後フェンダーの張り出しや、カーボンルーフ、3本出しマフラーなど専用設計が随所に見られます。
同じ系統のモデルとしてはGRヤリスがありますが、GRヤリスは軽量コンパクトでキビキビ動き、よりスポーツ方向に振ったモデルなのに対し、GRカローラは居住性や積載性を確保しながらGRヤリスに迫る動力性能を持ち、挙動は安定しているので安心して運転に集中することができるオールマイティーなモデルです。
筆者は後部座席に人を乗せる機会は少ないですが、色々なアクティビティをするので、積載性の良いGRカローラの方が好みですが、この辺はどのような使い方をするかによってGRヤリスかGRカローラかを迷うのも楽しみの一つです。
ただ、GRカローラは限定モデルではありませんが、販売された時期が悪くて生産台数が極端に少ないため、これまでの販売方法は抽選販売でした。(今回(2025年2月4日)の受注再開ではメーカーHPに抽選という記載はされていません)
過去に筆者は2回ほど抽選に申し込みしましたが全滅でした。
当選確率は宝くじくらいと思って申し込んでいますので精神的ダメージはありませんが、いつまでもこの販売方法だと欲しくても買えない状況が続くのが残念です。
諸元表
グレード | RZ | ||
車種名 | GRカローラ | ||
型式 | 4BA-GZEA14H | ||
駆動方式 | フルタイム4WD | ||
トランスミッション | 6MT | 8AT | |
全長(mm) | 4,410 | ||
全幅(mm) | 1,850 | ||
全高(mm) | 1,480 | ||
ホイールベース(mm) | 2,640 | ||
最低地上高(mm) | 120 | ||
車両重量(kg) | 1,480 | 1,500 | |
乗車定員(名) | 5 | ||
燃焼消費率 Km/L | WLTC | 12.4 | 10.4 |
最小回転半径(m) | 5.5 | ||
エンジン型式 | G16E-GTS | ||
総排気量(L) | 1,618 | ||
最高出力 PS/rpm | 304/6,500 | ||
最大トルク kgf•m | 40.8/3,250〜4,600 | ||
燃料タンク容量(L) | 50 | ||
使用燃料 | 無縁プレミアムガソリン | ||
価格(円) | 5,680,000 | 5,980,000 |
進化型GRカローラの主な改良内容
旋回性能の進化
- ショックアブソーバーにリバウンド側で作動するスプリングを内蔵し、旋回時の姿勢と内輪の接地荷重特性を改善することで旋回中の車両安定性を向上
- リアのトレーディングアームの取付位置を上げることで加速時のリアの沈み込みを低減し、アクセル操作の車両姿勢変化を抑え、駆動力の応答性を向上させて安定したコーナリングを実現
加速性能の進化
- 現行型に対して中速域のトルクを3kgf-m増加させて、立ち上がり加速を向上
- GRヤリスにも採用されている新開発8速ATのGR-DATを搭載し、プロドライバーのようなシフトタイミングを実現
冷却性能と空力性のの進化
- GR-DAT搭載車には水冷式ATFウォーマーとクーラー、空冷式ATFクーラーを標準装備し、オプションでエンジン冷却するためのサブラジエーターが設定可能
- 空冷式ATFクーラーの冷却用の開口をフロントバンパーに設定
- フロントバンパーにブレーキダクト用開口を設定
- バンパーのコーナー部に乱気流を発生させる段差を設けて空気の剥離を抑制
- 空気をスムーズに排出するサイドダクトを設定
- ATFクーラーから排出された空気がサイドの空気の流れを乱すことなく後方に流れるように突起形状を採用
減速性能の進化
- 上下のGセンサーによりABS作動輪の接地荷重をモニタリングすることでABS作動時の安定した制動力を実現
車との一体感の進化
- スタアリングコラムとリインフォースメントの締結部に締結剛性の高いワッシャーボルトを採用し、直進安定性とステアリングのダイレクト感を向上
- シャシー部品の締結ボルトに締結剛性の高いボルトを採用し、ステアリングの応答性やリアのグリップ感を向上
- クラッチのレバー比やクラッチカバー、ターンオーバースプリングの荷重特性を最適化し、クラッチべダルの操作性を向上
- クラッチのピーク踏力を高くし、踏みごたえのあるフィーリングとし、ピーク踏力以降はペダルストロークでの踏力を減少させることでペダルの踏み切り感を向上
- クラッチ特性の最適化により、戻し側の荷重増加による足への追従性、半クラッチストロークの短縮
GRカローラの良いところ
- このクラスで最高峰の走行性能でサーキットも安定して走れる全天候のモデル
- 積載性はSUVと同様で普段使いも問題ないため、ファミリーカーとして使用できる
- マイナーチェンジされてもメーカーがアップデートサービスを展開しているので型遅れ感は感じにくい
- 流通量が少なく希少価値があるためリセールが非常に良く、値落ちがほとんどない
GRカローラの悪いところ
- 走行性能に特化したモデルであるため乗り心地がファミリーカーとしては悪い(硬い)
- 燃費はスポーツカーとしては良い方だが、普段使いするファミリカーとしては悪い
- 車両価格は走行性能やパッケージングを考えると安価だが、ファミリーカーとしては高い
- 欲しくても購入できない(供給数量は国内随一の少なさ)
- 希少価値が高いが故にアフターパーツが少ない
まとめ
GRカローラは走行性能が極めて高く、4WDターボというパッケージングが好きな層には堪らないモデルで、積載性も高くてファミリーにも受け入れられる万能な車です。
ただ、一般的なファミリーカーと比較すると乗り心地が悪い(硬い)ので、家族の理解や一定の割り切りは必要です。
燃費はスポーツカーとしては良い方ですが、昨今の車と比較すると悪いと感じると思います。
車両価格は決して安くはありませんが、これだけ高性能な車をこの価格で購入できることはバーゲンプライスで、希少価値が高いためリセールは高いので、売却する時に損することは少ないので走り好きな方にはオススメのモデルです。
購入は2025年2月4日から受注が再開されましたので、ディーラーで確認してみましょう。
メーカーでは抽選販売には触れていませんが、一部のディーラーでは抽選販売を言及しているところがあります。

2025年2月4日からの受注再開ではメーカーHPで抽選の記載はないので、今回は直接ディーラーに連絡して注文するスタイルのようです。
筆者は最寄りのディーラーで確認して購入を検討します。